ヒメアノ〜ルを観てきた。
遅ればせながら、昨日の夜「ヒメアノ〜ル」を観てきた。
見る前のイメージでは、ネタバレにならない程度に番宣や周りの人の話を聞いてなんとなく内容は予測が出来ていたので、帰ってこれを記事にしようと思っても、語彙力に自信のない私はきっと見終わったあとTwitterでよく見かけた
「なんか、なんか凄かったけど語彙力ぶっ飛んだわ…とにかく森田剛はすごい」
という感想しか言えないくらい、語彙力が追いつかないのではないか…
そんな風に思っていたが、実際に見てみるともっとダイレクトに違う感想(体験)が、どくどくと自分の中から溢れ出した。
拙い上に大変荒削りで申し訳ないが、昨夜家に帰ってすぐ打ち込んだものを自分用のメモとして置いておきたいと思います。
ということで以下感想。
(ネタバレは極力避けたつもりです)
映画が終わって会場が明るくなって、一番最初に思ったことは
「剛君を抱きしめてあげたい」
ということだった。
あんなにいろんなシーンが続いて、残虐な行為が繰り返されているのに、最後のシーンで心が温かくなって、ふと、そんな風に思った。
本編中で二回出てくる最後の台詞を、大変な状況で言った一回目の台詞がずっと耳に残って離れない。
語弊を恐れず物を言うと、私は最後のシーンで泣かなかった。
いや、泣けなかった。
エンドロールが流れる5分くらい前の、クライマックスのシーンの途中で文字通り息をすることを忘れ、最後のシーンに移る。じわじわと目頭に熱が集まるのがわかる。
でも、それは涙という形にはならなかった。
涙にして流してしまえれば処理できそうな感情を、どうやって処理していいのかわからないまま今もそれを引きずっている。
涙を流すことを人は「泣ける」と表すなら私は「泣けなかった」
でもあの映画を見て、私の心は確かに「泣いていた」
一晩経って思い出すと映画の前編を通して、昨夜とは違うもの(感覚)を感じている。
あんなに強い衝撃を受けたはずなのに、そこから繋がるラストを思い出すとなんだか心が妙に温かくなって、目頭が熱くなって
衝撃の強いシーンとラストのシーンが繋がっているとは、どうしても頭の中で繋がらなくて、それが一本の映画だとは認識できなくて…
なんだか夢を見ていたようだ。
そんなふわふわとした感覚に、今は陥っている。